鳥小屋視聴記 (aka 虜屋視聴記 ) ~ ヘッドフォンに関する好き嫌いレビューなど ~

これからヘッドフォン類を多数試用しようとしている人向けに「最短ルート」を提示すべく、レビューらしきものを作成…できるわけはありませんね。「良い・悪い」ではなく「好き・嫌い」の視点で書いてみようかと。

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Ultrasone Proline2500の内部写真

 どうにも見た目と音がマッチせずに悩んでいたので、Proline2500のULEプレートを外して写真を撮ってみました。
 以前Fostex/T-50rpについてもアンマッチで悩んでいて、分解して仕掛けを見てからはその違和感が無くなった…という事がありましたので、もしかするとProline2500についても「開ければ解る」のではないかな、と言う気がしたものですから。


 ※写真をクリックすると、幅1024pxに拡大して表示されます。


Ultrasone Proline 2500 内部写真 発音体とダイオード

 一枚目、発音体とダイオード部を撮影。


 ダイオード部の接続はカソード同士を撚り合わせて、一方のアノードをグランド側に・もう一方のアノードをシグナル側にと接続した物となっています。
 ESD保護用ツェナー・ダイオードっぽい気もしますが、実際にどういうモノを使っているのかは不明です(テスタを当てて図ってみましたが、ダイオードであるということ以上の発見はありませんでした)。
 実際の挙動としては「過大入力があった場合に、超過電圧をダイオード経由でグランドに落とす(ハードクリップさせてでも、大きすぎる音を音声として出力しない)」あたりだと思うのですが、過大入力がない場合に音質に与える影響があるかどうかについては不明ですね。
 まずは「耳を過大入力から守る」という意味では確実に役立ちそうで、この点は好感を持てて良い感じがします。


 次は発音体部。
 発音体の裏にはいくつも穴が開いていて、通常のヘッドフォンでは全ての穴から振動膜が見えます。
 が、Proline2500の場合はほとんどが白い繊維状のシートによって疎にふさがれていて、穴一つ分だけが完全解放となっています。
 外見からは完全解放に近く見えるProline2500が、なぜ開放型に見えるのに(密閉型に近い)豊かな低音を出せるのか?という理由が、このあたりに見て取れるというのは面白いですね。
 実際「見た感じと音が違う」というギャップがあって困っていたのですが、これを見て「ようやく見た感じと音のギャップが無くなった」気がしました。
 発音体の近くでは半開放型・その裏は全開放型…というのが、Proline2500の帯域設計に深く関わっているようです。
 この構造を見ると、Proline2500に関しては「全開放型」ではなく「半開放型」と説明する方が、より正しい説明が可能なのかもしれません。
 全開放型でこの音は嘘だろ~とか思う人がいたならば、そのカンはまさに正しい、ということで。わたし自身は、これを見てようやく「ああ、だからこういう鳴り方をするのか。」と納得できました。


 Ultrasone Proline 2500 内部写真 発音体とダイオードとコネクタ裏

 ついでにコネクタ裏も含めて撮影してみました。
 こちらは…特に大きな発見は無し。


 役に立つかどうかは不明ですが、とりあえずこんな感じで。
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コメント

勉強になりました

レビュー、ありがたいです
参考になります
ウルトラゾーンの謎が少しだけわかってきた気がします

開閉型と密閉型の違いはありますが、
edition7や750もあけて見てみたいような、
恐いような・・(笑)

  • 2005/09/05(月) 01:31:26 |
  • URL |
  • ためごろう #m6o9brOE
  • [ 編集 ]

分解までなさるとは恐れ入りました。

結構アナクロな方法で色々な工夫がされているものなのですね。
ULTRASONEの一風変った音の原理が少しだけ分かったような気がします。

  • 2005/09/05(月) 20:42:09 |
  • URL |
  • T. #ZSomq.IY
  • [ 編集 ]

まさに「開けてビックリ」でした。

 ども、コメントいただきありがとうございます!
 本当ならば「開けずに音楽を楽しむ」のが本筋のはずなのですが、どうにも私はそういう性分ではないらしく^^;、結局開けてしまいました。
 ただULEプレートを外してみただけなのですが(これ以上分解すると、元に戻しても音響特性が狂うのは目に見えてますし…)、私としては十分納得できる物を見ることができて良かった…と感じています。

>ためごろうさん
 ええと…ご存じの通り、開封すると保証が効かなくなります^^;
 #この辺私はとうに諦めていますので、エイヤで開けてみた次第で。
 でも、確かに密閉型の処理方法は気になりますね。やっぱり吸音材を詰めているのでしょうか…

>T.さん
 確かに、普通のヘッドフォンではそう見かけないような仕掛けですね。
 ULEプレートについている5枚の黒いシートも謎ですし(共振よけで開けた穴を塞いでいるのかも?)、バラしたままで聴いてもそれなりに低音が確保されていたりする(これは発音体側のシートによる効果でしょうね)点など、色々と手間暇の掛かる仕掛けをしているあたりには驚かされましたので。

これだけ手間を掛けていると

個体差が大きいのではないか? とか心配になります^^;)
多分大丈夫だと…、思いたい。
ヘッドバンドに亀裂が入って交換して貰った物も違いは無いようなので、問題ないレベルの組み立てをしていると思いますが。

  • 2005/09/06(火) 16:50:05 |
  • URL |
  • T. #ZSomq.IY
  • [ 編集 ]

ばらつきについては問題なさそうです

 この手のものづくりには関わったことがないので確かなことは言えそうにもないのですが、ネジを付け直す過程で引っかかりのような感じは全くありませんでした…ゆえに、組み立て精度や個体差に関しては、そう問題はないかと思われます。
 他のヘッドフォンとはコストを掛ける場所が異なる、という感じですね。

プレートの穴

おお、これは面白いですね。
えーと、ドライバがくっついてる板、
5箇所ほど大きな穴がありますね。
これ、もしかして何かで塞いでいるのかな?

  • 2006/08/20(日) 23:48:37 |
  • URL |
  • Xinn #1.PUgP1o
  • [ 編集 ]

穴じゃなかった

おっと、穴じゃなくて、シートでした。
すみません。

  • 2006/08/23(水) 00:19:39 |
  • URL |
  • Xinn #hMs50EFI
  • [ 編集 ]

お返事遅れてすみませんです……

 該当部分についてですが、実際にあの径の穴が開いていまして、反対側から20φほどの黒色プラスチックシールらしきもので封印されています。
 プラスチックシールの厚みは100ミクロンぐらいでしょうか……指で軽く押すと、それなりにたわみます。機能的には、大雑把に考えると「エッジレスのドロンコーンスピーカー」のような役目を果たすはずです。

穴について

レスありがとうございます。
なるほど、スピーカーで言うところの、
「パッシブラジエーター」みたいなやつですね。

実は、私も中を開けてみたのですが、
なんと、穴がなかったのです。
シートも貼っていません。

なぜだろう、不思議だな・・・・

  • 2006/08/26(土) 23:38:03 |
  • URL |
  • Xinn #hMs50EFI
  • [ 編集 ]

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