鳥小屋視聴記 (aka 虜屋視聴記 ) ~ ヘッドフォンに関する好き嫌いレビューなど ~

これからヘッドフォン類を多数試用しようとしている人向けに「最短ルート」を提示すべく、レビューらしきものを作成…できるわけはありませんね。「良い・悪い」ではなく「好き・嫌い」の視点で書いてみようかと。

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[メモ]忠実度と帯域バランスを可視化する方法はあるのか?

 音質の定義を再考してみるテスト…ってことで。

 音質の定義って色々とあるように思うのですが、ぱっと考えつく範囲ではこんな感じかと。

・忠実度(入力信号波形に対する出力波形再現性の高さ)
・帯域バランス(ドンシャリ・フラット・カマボコ…とか)

 基本的には、忠実度が本人要求レベルを満たしていて、かつ帯域バランスが本人要求傾向に合致していれば、「その人にとっての良い音」となる…という事でしょうか。

 現行のアンプやヘッドフォンは電圧モード駆動が主ですから、どうしても「非常に正確な駆動」を行うのは難しい様に思います。
 本気でやるなら電流モード駆動の方が良いはずなのですが、アンプはともかくとしてヘッドフォンについてはあまり聞かないですよね…ヘッドフォンのインピーダンスは比較的安定していると言う話も聞きますので、もしかするとそのままでもある程度は上手くいくのかもしれませんが。


 …と、無い物ねだりをしてもしようがありませんね。
 ひとまず、現状で出来そうなことを。

 「ドンシャリ・フラット・カマボコ」程度の区別を付けるだけならば、ダミーヘッドマイクなどを使って測定条件を統一し周波数特性を取ると、多少は役立つかも…という気がします(もちろん過信は出来ませんが、何もないよりは遙かにマシかも)。
 ただ、アンプ側の出力インピーダンスが変わると、周波数特性がある程度変わる(Etymotic/ER-4PにP→S変換ケーブルを付けたときの状況と同じ)ので、インピーダンスを変えて何点か(例えば1Ω・20Ω・120Ωなどで)測定してもらわないといけない気がします。

 簡易的にこの傾向を測定するという方法もありそうですが、どの程度確度が取れるかは、やってみないと解らない部分も多そうです。
 せめて、「標準的な機器+α程度で、皆が同じ測定環境を再現できるかどうかを確認する」必要はありそうです。さすがにダミーヘッドマイクなんて買えそうにないですし…。
  (参考:Neumann/KU100の定価は税込みで927,150円…)
 こちらの測定については、基本的には
  「正弦波のスイープ信号を出す機械(たとえばWaveGeneで作成した音声ファイルを焼いたCD-Rを使うとか、PC+DACでリアルタイム出力するとか)」
  「測定対象のヘッドフォン(これは任意)」
  「測定用のマイクロフォンとマイクケーブル(例えば BEHRINGER ECM8000 など)」
  「ダミーヘッド代用としての遮音材(例えば NIRO SOUND DIFFUSER など)」
  「マイクロフォンアンプ・ADコンバータ(例えば EDIROL UA25 など)」
  「WaveSpectraが走るPC」
ぐらいが揃えばとりあえず測定は可能かな…と。
 あとはマイクの位置を再現しやすいように決めるなどすれば、とりあえずは大丈夫ではないかと。
 #もっとも、 BEHRINGER ECM8000 が捉える音質が微妙である点や、そもそも遮音材が適切なのかどうか不明である点、あるいはダミーヘッドと違って適切な特性測定が本質的に不可能である点などはかなり気になりますが…ここは致し方ないところなのかも。


 次は忠実度ですが、こちらはADコンバータなどの代わりにオシロスコープを使う必要がありそうですから、そう簡単には手を出せそうにありません…他の部品と違って、他の目的に転用すること自体が難しそうですし。
  (参考:Googleにて「オシロスコープ USB」で検索してみる)


 …と、だらだら書いてみた割には中身がスッカラカンですな^^;
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(ヘッドフォンネタではなく)買い物数点。

 たまに更新してみたというのに、またもやヘッドフォンではない話で。

 最近、懲りもせずにSoundhouseで買い物を少々してみました。
 購入した品物はこんな感じ。

・EDIROL UA25 (USB入出力ユニット)
・BEHRINGER ECM8000 (コンデンサマイクロフォン)×2
・CLASSIC-PRO MIX030 (マイクロフォンケーブル)×2
・NIRO SOUND DIFFUSER (SONEX製吸音材;VLW-53(\24,000)を3分割したもの?…って、防火材ではない安価な素材を使っているのかも。代引が一番お得で、コミコミ\2,800になる)

 購入前段階でのリストはこんな感じで、かなり迷走していました。
 
 さて、こんな装備でホントにヘッドフォンの特性測定をやっても大丈夫なのだろうか?とか、今からだいぶ心配だったりしています。
 しばらくは、He&Biさんのサイトにある特性グラフと睨めっこすることになるだろうな…という感じです。
 #というか、僅か数本のヘッドフォンを計測しても、何の役にも立たないだろうな…という気がしていて、その点もかなり心配。


 それともう一つ。次回SHへの発注時は、EtymoticResearch/ER-4P+変換ケーブルの他に、今年春になってようやく取り扱いを開始したEtymoticResearch/ER-20(耳栓)も発注予定。
 ER-20に関しては、2003年当時から「微妙に欲しいかも…」とか思っていたのですが(ER-4Sレビューに価格だけを書いたまま)、最近ではすっかり忘却の彼方という感じでした。
 SHのカタログに載った(しかも先頭のインデックス頁)ということは、それだけコンスタントに売れていたのか、はたまたロット発注の在庫がかなり残っているのか(?)…は良く解らないのですが、とりあえず発注してみてから使い道を探すつもりです。



 うーん…このネタ、企画倒れに終わりそうだな…orz
【“(ヘッドフォンネタではなく)買い物数点。”の続きを読む】

「変化を検知する」事にのみ着目した評価方法

※これは単なるネタです。全ての人にとって有効な方法とは限りませんし、二つ以上のヘッドフォンがないと全く役に立ちません。




 昔からオーディオ(ヘッドフォンを除く)をやっている人が、よく「長時間聴いてこその試聴だろ。短時間でとっかえひっかえやっても、その差なんて掴めないよ」と言っている気がしたのですが、これをどうやってヘッドフォンの試聴に持ち込もうかと考えてみました。

 人間の耳は、いわゆる「耳エージング」に掛かるという特性を持っています。
 よく言われるのは「大きな道路や線路の脇に住んでいると、はじめは気になっていた車両走行雑音が、徐々に気にならなくなってくる」というアレです。
 短時間の大きな音量に対しては、耳の鼓膜より奥にある耳小骨が音量を調節する(ボリウム…というかアッテネータとして作用する)のですが、ここまでは機械的な仕掛けなので「特定の帯域を狙って減衰させるには向かない」はずで、結局はそれ以降の神経~大脳間が作用して、いわゆる耳エージングが進行します…たぶん。
 私には良く解らないので、参考資料を掲示します。
  http://home.att.ne.jp/grape/take3/001.html
  http://www.kusuriyasan.org/byoukitoyobou/nancyou.htm


 …ってだいぶ脱線してしまったのですが、とりあえずは「基準となるヘッドフォンを1~2時間位聴いて耳を慣らしておき、その後試聴すべき対象となるヘッドフォンを装着し直してからレビューを書く」という方法をテストしてみようかと思っています。


 もっとも、これは同じヘッドフォンを持っていないと再現テストができないという不都合がありますが、レビュー用の基準ヘッドフォンと対象ヘッドフォンのうち、どちらかを持っていればもう片方の特性を理解しやすいのではないか…と感じています。

 あるいは単純な比較自体が好きな人ですと、片方を基準・片方を対象…などと見ずに、単に2本のヘッドフォンから特性差を探し出してリストアップする、という方法もありかもしれません。
 特定のヘッドフォン一本についてのレビューを書くのは苦手だという人にこそ、是非とも試していただきたい方法です。

 特定のヘッドフォン1本だけを試聴すると、本人がそのヘッドフォンに対して持っている主観や好みがもろに反映されたレビューとなる(自分の主観と対象ヘッドフォンとを比較することになる)のに比べて、この比較による手法は「おおむね誰でも同じ結果にたどり着く(2本のヘッドフォンを比較することになる)」はずです。


 もっとも、この方法ですと「差分」しか見ることができないので、製品の全体的なバランスを見るには全く向きません。
 しかしクロスレビューには、単体製品レビューの方向性と信頼性を上手く補完・検証する力があるはずで、これもまた単体ビューと等しく重要だと感じています。

 どちらかというと、既にレビューを終えたヘッドフォンを、もう一度異なる視点で(複数のヘッドフォンと比較しながら)レビューするための「口実」なのかも。

あたりまえのこと。 - AT-HA20ヘッドフォンアンプが音を悪くする理由。

 注意:この記事はネタです。真偽のほどは実際に御自身でお確かめ下さい。
 また、ツッコミを入れようとする場合は、必ず記事の「続きを読む」以下もお読み下さい。




 Audiotechnica/AT-HA20Ultrasone/Proline2500を組み合わせてToshiba/Dynabook/C8213LMEWに繋いでみまして、そのホワイトノイズの大きさにのけぞってしまいました。

 ヘッドフォンをノートPCに直接繋いだ場合には、ホワイトノイズはそうそう気になりません。
 コイツのアンプは(ノートPCとしては)比較的まともな部類で、出力側に盛大なノイズを載せてきたりはしない点が気に入っています。
 ではなぜ、「ヘッドフォンが負荷であればノイズが少なく、アンプが負荷であればノイズが多いのか?」…と考えてみて、なんとなくこうではないかな…という予想をしてみました。

 たぶんこれは「ヘッドフォンアンプの負荷が軽すぎるから、PCから回り込んできたノイズまで増幅してしまう」からなのかな、と。
 大抵の機器は入力側のホット・コールド間に抵抗を繋いであって、コールドはそのまま・ホットはコンデンサを挟んでアンプ回路に繋いでいます(抵抗に信号を流して、抵抗の両端に発生した電圧差を信号として使う)。
 ということは、外部から入力端子にテスタなりデジタルマルチメータなりを繋いでやれば、回路図やプリント基板のパターンを追わずとも(基板上の抵抗を目視確認する必要もなく)入力抵抗を計ることができるわけで。

 AT-HA20が積んでいるアンプIC、TEA2025のデータシートでは、入力側負荷抵抗が30kΩ・直流遮蔽コンデンサの容量は0.22uFとした場合の測定結果が書かれています。
 ただし、本機は「ライン入力端子とライン出力端子がスルーで接続されている」らしく(マニュアルにもきちんと「スルー」であることが明記されている)、データシート通りの負荷抵抗が本機にも採用されている…と考えるのは早計でしょう。
 たぶん100kΩ位かな…と思って、とりあえず計ってみました。

 結果は…5MΩとか9MΩとかいう数値が出ています…というか、もしかして負荷抵抗を積んでいない?
 (あっ、DMMは壊れてません。ショート時にきちんと0.0Ωを指し示していましたから。ちなみにこの方法では入力抵抗を計れない事が後から解りまして…その辺は「続きを読む」以下に記述しました)

 うーん、これではラインノイズがそのまま乗っても不思議じゃないですね。
 というか、このままPCに繋いでラインスルー端子に何も接続していない場合は、ノイズが乗っても全く不思議はないです。

 試しにブレッドボード上で10kΩのパッシブターミネータをこしらえて、PC→ターミネータ→AT-HA20と接続してみたところ、ノイズはほぼ退治されていました。

 うーん…仮に「負荷抵抗が載っていない」事に起因してノイズが乗るならば、たとえば…「ヘッドフォンアンプとして使う。外部機器は繋がない。ソースはPC(ヘッドフォン出力、もしくはPCIカードからのライン出力)」などというシーンでの使用は薦められないって事になりますね。

 ああ違うか。
 単に「外部機器を繋がないときは、スルーアウト側に終端抵抗を繋いでください!」って言えばいいのか。
 …そういえばこれ、終端抵抗付いてないよな。
 うーん、一体何を考えて製品設計しているんですか?>テクニカさん。
 (もちろん、私だって人のことを言える状況ではないですけど)



 ※ターミネータの作り方。

 ・用意するもの
  RCAピンプラグ(ケーブルを作る部品として売っている方) 2個
  負荷抵抗 2個
  その他半田付けに必要な部品、絶縁に必要な部品。

 ・注意点
  送り出し側機器によって抵抗値は異なる。大抵は100KΩ、ヘッドフォン出力を引き回す場合は10kΩ位で良いと思う。あまりに低いと、ターミネータを外し忘れたままライン出力機器を接続してしまった場合に、送り出し側機器を破損するおそれがあるので注意。
  また、抵抗の両端に出た電圧(≒送り出し機器側電圧)がそのまま入力信号となるので、負荷抵抗にはなるべく周波数特性が平坦なモノを使う方が良い…が、気にしない場合は適当でも良い。むしろ気にすべきは2個の抵抗値で、これらは可能な限り同値のモノを使うべき。高価な0.1%誤差抵抗を2本買うよりも、安価な1~5%誤差抵抗を多めに買って、DMMで実測しつつ選別する方が安心。

 ・作り方。
 一つ目のRCAピンプラグをまず用意し、その芯-外間に用意した負荷抵抗を半田付けする。
 二つ目についても以下同じ。
 (ってこんな説明で良いのか俺は)

 ・使い方。
 それぞれをAT-HA20のOUTPUT端子に接続する。

 ・最後に。
 …説明の仕方がへたくそですまん。
 作ることすら面倒ならば、使っていないライン入力機器を、適当にAT-HA20のOUTPUT端子へと接続してくださいな。


【“あたりまえのこと。 - AT-HA20ヘッドフォンアンプが音を悪くする理由。”の続きを読む】
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