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19AQ5ヘッドフォンアンプ・組み立て順序の写真撮影
ええと……今年はじめ以来の更新です^^;。
本来は、夏休みの工作ということで「PCM2704/USBヘッドフォンアンプ」の記事を書いて更新しようと思ったのですが……EMC(電磁環境両立性)に引っ掛かってしまい(他の機器を妨害するほうではなくて、この基板側が外部からのノイズで誤動作する)、結局対策できないままになっています……orz
【関連→俺の耳で聴き分けることが出来るかどうかは不明ながら……】
【関連→USBヘッドフォンアンプ、とりあえず部品が到着。】
今回は、それを放置したままで(^^;)春日無線変圧器で販売している真空管ヘッドフォンアンプのパーツセットを組み立ててみましたので、組み立て過程をそのまま撮影した写真を公開することにしてみます。
写真を「魅せるために撮る」ことなどできないもので、とりあえずは「組み立て順序を記録する」つもりで撮影しました。
そのため、光の当て方などの問題で見づらいところもありますが、その点についてはご容赦いただければ幸いです。
テキストベースのメモに関してはちょくちょく更新していたもので、とりあえずリンクだけ掲示しておきます。
【参考→雑記/えもじならべあそび:検索「19AQ5」】
テキストメモの中で、特に必要なものは……使用するべき工具のリストぐらいでしょうか。工具に関するメモを引用しつつ、説明をちょっと変更してみました。
・ニッパorハサミ……配線の切断用。
・ワイヤストリッパorカッターナイフ……配線の被覆剥き用。推奨品はP-90-B@ホーザンのような半自動剥きタイプ。私は芯線切れを気にしないので、カッターナイフに軽くあてて線を転がしました……が、あまりお勧めは出来ません。今回の写真に写っているようなタイプのワイヤストリッパは「細い線を何度も被覆剥きすると手が痛くなる」ので、正直言って「使わないほうがマシ」です。
・丸棒やすり……ボリウム側面にアース線をハンダ付けする際に、ボリウム表面を荒らしてハンダが乗りやすくなるようにするために使います。紙やすりでも代用できますが、かなり疲れますのでご注意を。
・ボックスレンチ……5.5mmのナットを回すことが出来る物を用意してください。小さなモンキーレンチで代用しても大丈夫。
・プラスドライバ……「+2」という規格のドライバが必要です。「+1」と「+2」は割と混同しやすい&間違うとカンタンにネジの溝を壊してしまうので、ANEX:No353のようなドライバを持っておくと便利です。先端がネジに食い込むように加工されているタイプを選択しておくと、ネジの溝を壊さずに回せるので便利です。
・スパナ……9mm、11mm、12mm、16mmが必要です。サイズが中途半端なので、メガネレンチモンキーレンチ1本で代用しても構いません。
・ハンダゴテ……50W以上のものが必要。私は電子工作用の20Wハンダゴテを使いましたが、はっきり言って大変でしたので。追加購入する場合は「設定温度固定式はんだこて(420℃)」・買い替えや新規購入であれば「温調はんだこて」が良いと思います。コストパフォーマンス的にはGootのものが良さそうです。
・六角棒(ヘキサレンチ)……3mmのものが必要です。
以下に写真を掲示しますが、配線が汚いのは……気にしないでください。
(これだけ汚くてもうまくいくさ!という意味でご覧いただければ……と^^;。)

まずは軽いパーツの紹介から。
左下から時計回りに、真空管・ヒューズとヒューズソケット・ヘッドフォンジャック・音量調整ボリウム・ACコードストッパ・整流用ダイオード・スズメッキ線・入力用トランス・抵抗器・1L6Pのラグ板・発光ダイオード(LED)・ゴムブッシュ・RCAジャック・入力ボリウム用つまみ・電源用スイッチ・真空管ソケット・ネジ類・電解コンデンサ・配線材……となっています。
抵抗器は「色帯で値を確認する」のではなく「テスターで値を確認する&確認後は、間違えないように確実に分別しておく」癖をつけておくと、不幸な思いをせずに済むかもしれません……抵抗器はほかの部品と違って「数字や文字で値を確認することができない」ので、焦って作業すると取り付け間違いをする可能性が高いですので。

こちらは重めのパーツ。
左から順に電源コード・電源トランス・シャーシ・出力トランスです。
電源トランスのヒーター端子には12Vが出ています。ゆえに6AQ5のヒーターを直列接続すれば使える……と思われがちなのですが、この0V-12Vから取り出せるのは300mAまでらしく、6AQ5(ヒーターの規格は6.3Vで450mA)は接続できないようです。類似管などを刺す場合には、別途スイッチングタイプのACアダプタを使ってヒーター電源を確保するなどの対策が必要になるかもしれません。くれぐれもご注意を。
【参考→19AQ5 単管ヘッドフォンアンプ製作】
次に使用工具を。

この写真は色々と間違っています。
ここでは250mmの大きなモンキーレンチが写っていますが、実際これで作業するのは無理があります。実際には一桁以上下の「20mm」モンキーレンチを用意するのが理想ですね……その場合、少なくとも一緒にスパナが不要になります。
ドライバについては「先端がネジの溝に食い込む&磁石で先端を保持する」タイプが写っていますが、これは「先端がネジの溝に食い込み、磁石から先端が離れてしまう」のでダメです^^;。機械的にロックできるものを選ぶほうが良いです。

では、軽い部品の固定を……と言いたいところなのですが、途中の写真を撮り忘れてしまいました^^;。
一番取り付けが面倒なのは真空管ソケット(黒いベースが邪魔で、ボックスレンチが使えずスパナかモンキーレンチを使わなければならない)なので、これは必ず一番最初に取り付けてください。
次に1L6Pのラグ板を5枚とも付けてください。特に写真左側にある2枚は「表側のネジが電源トランスの下に隠れてしまう」ので、先に電源トランスをつけてしまうとラグ板の取り付けそのものが出来なくなってしまいます(組み立て説明書の順番どおりに組み立てれば大丈夫です)。
後の部品は、とりあえず「軽い順に取り付ける・表側に突起が出る部品は最後に取り付ける」というルールを使ってください。重い部品を先につけてしまうと取り付け時に重い思いをするので……実害はそれだけなのですが、重い部品を先に付けなければならない理由はありませんので、軽い順でどうぞ。
……ちなみに、RCAジャックが別のものに変わっているのは「付属品を壊してしまったから」です^^;。

次に、作業台(ベンチ)を作成します……って、ただ(真空管ヘッドフォンアンプのパーツセットが入っていた)段ボール箱に穴を開けるだけの話ですが^^;。
段ボール箱の一番広い面に、短手方向中央・長手方向1/4あたりを中心として「電源トランスが通るサイズの穴」を空けます。

……こんな感じです。

この状態で机に置けば、電源トランスの出っ張りを気にせず作業できます。
ほかの物を積み上げてベンチを作るという手もあるのですが、この方法であれば「手っ取り早く出来る・突起物が増えても穴を増やすだけで済む・ベンチの底面と天面が両方とも(この用途で使うには十分な)平行なので、ハンダ付け作業に耐える安定度がある・とってもローコスト」なので、個人的にはよく使う手だったりします。
穴の位置・大きさについては、現物あわせで大丈夫だと思います。

電源スイッチ用の穴を追加で空けました。

電源スイッチを取り付けました。

LED用の穴を開けました。

LEDを取り付けました。
この時点では、まだハンダ付けはせず、穴に通したのみです。
同時に、電源ケーブルを取り付けました。ここもハンダ付けはしていません。

平滑回路を仮組みしました。
写真から解るかもしれませんが、ここもまだ半田付けしていません。
部品のリード線は全て上の穴に通しています。
この時点で、一度シャーシが閉まるかどうかを確認してみることをお勧めします。実はこの配置では、一番端にある電解コンデンサが「折り返し」にぶつかりそうになりまして……。リード線の長さには限りがありますので、場合によっては電解コンデンサのリード線に、ほかの線を継ぎ足す必要が出るかもしれません。いずれにせよ、シャーシにリード線が接触しないようにご注意を。

LEDを接着剤で固定しました。
普通はセメダインや瞬間接着剤の類で取り付けるのですが、なぜか手元にあった接着剤が「金属用エポキシパテ」のみだったもので^^;、それを使って固定してしまいました。

平滑回路の一番端につけるべき抵抗を付け忘れていたので、これを取り付けました。

こんな感じに配線を折り曲げて、ハンダ付けなしでも位置がずれないようにしてみました。
まっとうなハンダゴテを使っていれば「容易にはずせる」ので、こんなことをする必要はないのですが……20Wのハンダゴテで組む場合は、こんな感じにしないとどうにもならないもので。

とりあえずハンダ付けしたくなってしまったので、電源ケーブルの両端をそれぞれハンダ付けしました。

電源トランス→平滑回路の入力と、平滑回路の出力+側→出力トランス片側への配線をしました。ハンダ付けはまだ。

平滑回路の出力−を引き出し、出力トランス同士の電源+側をつなぎ、真空管のヒーター線をつなぎました(ヒーターアースも一緒に引き出しています)。ここもハンダ付けはまだしていません。
それと、出力トランスの出力側に取り付け忘れていた抵抗器を取り付けました。
この時点で、全ての部品取り付け位置が正しいかどうかを確認します。
一度ハンダ付けすると部品取り外しはそれなりに面倒&下手をすると部品が壊れるので、納得するまで何度でも確認するのがポイント。
ちなみに、抵抗器の値はこの時点で確認しても遅いかも……それでも、よく確認してください。

ここからは一気にハンダ付けをします。
まずは平滑回路周り。

ヒーター回路とOPT入力側のハンダ付け。

LEDのハンダ付け。

RCAジャック〜入力トランス入力側間の配線とハンダ付け。

ボリウムへのアース線取り付け。
この時点ではこちら側だけをハンダ付けし、線の反対側は遊ばせたままにしています。

入力トランス出力側〜ボリウム〜管グリッド間の配線とハンダ付け。
ボリウムの中点〜真空管第1グリッドへの配線は、実体配線図と異なりだいぶ迂回しています。後に聞き比べた限りでは、ここの引き回しは(なぜか)ノイズにはあまり影響しないようです。
ボリウムのハンダ付けを行う前に、ボリウムの「アース線をつける側」と「各チャンネルの中点」を470kΩで結びました。
このアンプは入力の直流成分をトランスで遮蔽しているので、本来的にはこういう「グリッドリーク抵抗」などなくても良さそうなのですが、「ボリウムガリが発生したときの保険」として付けています。エレキットのアンプでこういう保険を掛けているアンプがあるとかないとか。
この抵抗はボリウムによる分圧比を崩すため、あまり低い抵抗値は使えません(ボリウムを回したときに、始めはあまり音量が上がらず、途中から突然大きくなり始めるようになる)。
一方でグリッドリーク抵抗は19AQ5の姉妹管である6AQ5で500kΩ以下と指定されているので、とりあえず470kΩを取り付けてみた……というわけです。

真空管のプレート&第2グリッド〜OPT入力側と、OPT出力側〜ヘッドフォンジャックの配線とハンダ付け。

アース線を張るための母線(スズメッキ線)を、真空管ソケットのセンタピンを利用して固定。
ノイズに弱い回路(Phonoイコライザとか)ではソケットのセンタピンを抜くこともあるらしいのですが、本機ではむしろ積極的に活用しています。

取説に従ってアース線を取り付けてみました。
後から「スズメッキ線中央に全部寄せてみる」「ヒーターのアース線だけをここではなく、別のところからシャーシに接続する」「入力トランスのアース線はここではなく、入力トランスが付いているラグ板のL金具経由でアースに落とす」などを試してみましたが、耳で聞いた感じではどれもこれも「良くも悪くもならず、変化なし」でした。こうなると測定器が欲しくなるところですね……。
それと、ここでの難関はスズメッキ線のほうではなくて「ヘッドフォンジャック」のほうにあります。ヘッドフォンジャックのスリーブ部には6本の配線が集まるのですが、穴は3線ぐらいしか通せないんですよね……。
適当にからげて取り付けるとか、余ったスズメッキ線を活用するとか、スリーブの配線を通す部分の孔を大きくしておくとか、スリーブの穴をペンチなどでCリング様になるよう切断するとか……なにかしらうまい方法を見つけてみてください。

入力側の線2箇所と、ヒーターの12V出力線をインシュロックタイで固定してみました。

これでふたを閉じて完成!
ちなみに、このアンプに関する感想は以下に記しました。
【19AQ5単管ヘッドフォンアンプ……修理できるほどの時間が取れない(明日に回します)ので、とりあえず「ノイズ乗ったまま・エージング不足」でのインプレを。】
要約すると、「音楽を楽しむために設計されたアンプ!」という感じでしょうか。
また、ノイズ問題についても別途記述しています。
【19AQ5ヘッドフォンアンプ、ようやくハム&ノイズ問題が解決!……というか、本体側には問題がなかったらしい。】
こちらは(機器のノイズを拾いやすいEtymoticResearch/ER-4Pで聴いていたことが原因、ということで)「ER4P-24もどき」を作って対処するのが順当かもです。
対策をはじめから含める場合は、素直に出力トランスの出力側とヘッドフォンジャックの間の配線に82Ωぐらいの抵抗器をかませるか、あるいは(シャーシにスイッチ取り付けようの穴を開けて、2Aか2Cのスイッチを別途用意して)以下のような回路を追加すれば良さそうです。

2パターンあればいい場合は、こんな感じ。

3パターンある方が良い場合は、こんな感じ(中点が一番低い音量になるのは納得いかないのですが……とりあえず)。
スイッチについては「2Aまたは2C」と書いていますが、この場合2A接点のスイッチは使えないですね……書き間違えました。
この記事を書いた時点で、既に多くの方が組み立て済みかもしれない……と思いましたが、とりあえず写真は一通り掲載してみました。
本当は「配線材をどういう長さで切っていくか」についても書くべきなのかもしれませんが、今日はそれをやる余裕がないので省略させていただきます(ご希望があれば書きます……メモは残していますので)。
うーん……製作過程における七転八倒記録もこちらに書いておくほうがよかったのかもしれませんね^^;。
それでは、また。
――――――――――――――――――――
この写真を見れば「パーツセットを買わなくても組み立てできる」……という訳ではない点にご注意を。部品配置がノイズ対策のミソらしく、たぶん写真だけを頼りに組み立ててもうまくいかないと思われます。
それと、パーツセットについてくる「改造ノート」が結構ツボを付いていて興味深いので、こちらも組み立てをするなら読んでおくほうがいいと思います。
パーツセットのお求めはこちらでどーぞ!
→(有)春日無線変圧器
個人的には、穴あけ済みシャーシを買うことをお勧めします。いや、金属加工に自信がある方であれば大丈夫だとは思いますが……。
本来は、夏休みの工作ということで「PCM2704/USBヘッドフォンアンプ」の記事を書いて更新しようと思ったのですが……EMC(電磁環境両立性)に引っ掛かってしまい(他の機器を妨害するほうではなくて、この基板側が外部からのノイズで誤動作する)、結局対策できないままになっています……orz
【関連→俺の耳で聴き分けることが出来るかどうかは不明ながら……】
【関連→USBヘッドフォンアンプ、とりあえず部品が到着。】
今回は、それを放置したままで(^^;)春日無線変圧器で販売している真空管ヘッドフォンアンプのパーツセットを組み立ててみましたので、組み立て過程をそのまま撮影した写真を公開することにしてみます。
写真を「魅せるために撮る」ことなどできないもので、とりあえずは「組み立て順序を記録する」つもりで撮影しました。
そのため、光の当て方などの問題で見づらいところもありますが、その点についてはご容赦いただければ幸いです。
テキストベースのメモに関してはちょくちょく更新していたもので、とりあえずリンクだけ掲示しておきます。
【参考→雑記/えもじならべあそび:検索「19AQ5」】
テキストメモの中で、特に必要なものは……使用するべき工具のリストぐらいでしょうか。工具に関するメモを引用しつつ、説明をちょっと変更してみました。
・ニッパorハサミ……配線の切断用。
・ワイヤストリッパorカッターナイフ……配線の被覆剥き用。推奨品はP-90-B@ホーザンのような半自動剥きタイプ。私は芯線切れを気にしないので、カッターナイフに軽くあてて線を転がしました……が、あまりお勧めは出来ません。今回の写真に写っているようなタイプのワイヤストリッパは「細い線を何度も被覆剥きすると手が痛くなる」ので、正直言って「使わないほうがマシ」です。
・丸棒やすり……ボリウム側面にアース線をハンダ付けする際に、ボリウム表面を荒らしてハンダが乗りやすくなるようにするために使います。紙やすりでも代用できますが、かなり疲れますのでご注意を。
・ボックスレンチ……5.5mmのナットを回すことが出来る物を用意してください。小さなモンキーレンチで代用しても大丈夫。
・プラスドライバ……「+2」という規格のドライバが必要です。「+1」と「+2」は割と混同しやすい&間違うとカンタンにネジの溝を壊してしまうので、ANEX:No353のようなドライバを持っておくと便利です。先端がネジに食い込むように加工されているタイプを選択しておくと、ネジの溝を壊さずに回せるので便利です。
・スパナ……9mm、11mm、12mm、16mmが必要です。サイズが中途半端なので、
・ハンダゴテ……50W以上のものが必要。私は電子工作用の20Wハンダゴテを使いましたが、はっきり言って大変でしたので。追加購入する場合は「設定温度固定式はんだこて(420℃)」・買い替えや新規購入であれば「温調はんだこて」が良いと思います。コストパフォーマンス的にはGootのものが良さそうです。
・六角棒(ヘキサレンチ)……3mmのものが必要です。
以下に写真を掲示しますが、配線が汚いのは……気にしないでください。
(これだけ汚くてもうまくいくさ!という意味でご覧いただければ……と^^;。)

まずは軽いパーツの紹介から。
左下から時計回りに、真空管・ヒューズとヒューズソケット・ヘッドフォンジャック・音量調整ボリウム・ACコードストッパ・整流用ダイオード・スズメッキ線・入力用トランス・抵抗器・1L6Pのラグ板・発光ダイオード(LED)・ゴムブッシュ・RCAジャック・入力ボリウム用つまみ・電源用スイッチ・真空管ソケット・ネジ類・電解コンデンサ・配線材……となっています。
抵抗器は「色帯で値を確認する」のではなく「テスターで値を確認する&確認後は、間違えないように確実に分別しておく」癖をつけておくと、不幸な思いをせずに済むかもしれません……抵抗器はほかの部品と違って「数字や文字で値を確認することができない」ので、焦って作業すると取り付け間違いをする可能性が高いですので。

こちらは重めのパーツ。
左から順に電源コード・電源トランス・シャーシ・出力トランスです。
電源トランスのヒーター端子には12Vが出ています。ゆえに6AQ5のヒーターを直列接続すれば使える……と思われがちなのですが、この0V-12Vから取り出せるのは300mAまでらしく、6AQ5(ヒーターの規格は6.3Vで450mA)は接続できないようです。類似管などを刺す場合には、別途スイッチングタイプのACアダプタを使ってヒーター電源を確保するなどの対策が必要になるかもしれません。くれぐれもご注意を。
【参考→19AQ5 単管ヘッドフォンアンプ製作】
次に使用工具を。

この写真は色々と間違っています。
ここでは250mmの大きなモンキーレンチが写っていますが、実際これで作業するのは無理があります。実際には一桁以上下の「20mm」モンキーレンチを用意するのが理想ですね……その場合、少なくとも一緒にスパナが不要になります。
ドライバについては「先端がネジの溝に食い込む&磁石で先端を保持する」タイプが写っていますが、これは「先端がネジの溝に食い込み、磁石から先端が離れてしまう」のでダメです^^;。機械的にロックできるものを選ぶほうが良いです。

では、軽い部品の固定を……と言いたいところなのですが、途中の写真を撮り忘れてしまいました^^;。
一番取り付けが面倒なのは真空管ソケット(黒いベースが邪魔で、ボックスレンチが使えずスパナかモンキーレンチを使わなければならない)なので、これは必ず一番最初に取り付けてください。
次に1L6Pのラグ板を5枚とも付けてください。特に写真左側にある2枚は「表側のネジが電源トランスの下に隠れてしまう」ので、先に電源トランスをつけてしまうとラグ板の取り付けそのものが出来なくなってしまいます(組み立て説明書の順番どおりに組み立てれば大丈夫です)。
後の部品は、とりあえず「軽い順に取り付ける・表側に突起が出る部品は最後に取り付ける」というルールを使ってください。重い部品を先につけてしまうと取り付け時に重い思いをするので……実害はそれだけなのですが、重い部品を先に付けなければならない理由はありませんので、軽い順でどうぞ。
……ちなみに、RCAジャックが別のものに変わっているのは「付属品を壊してしまったから」です^^;。

次に、作業台(ベンチ)を作成します……って、ただ(真空管ヘッドフォンアンプのパーツセットが入っていた)段ボール箱に穴を開けるだけの話ですが^^;。
段ボール箱の一番広い面に、短手方向中央・長手方向1/4あたりを中心として「電源トランスが通るサイズの穴」を空けます。

……こんな感じです。

この状態で机に置けば、電源トランスの出っ張りを気にせず作業できます。
ほかの物を積み上げてベンチを作るという手もあるのですが、この方法であれば「手っ取り早く出来る・突起物が増えても穴を増やすだけで済む・ベンチの底面と天面が両方とも(この用途で使うには十分な)平行なので、ハンダ付け作業に耐える安定度がある・とってもローコスト」なので、個人的にはよく使う手だったりします。
穴の位置・大きさについては、現物あわせで大丈夫だと思います。

電源スイッチ用の穴を追加で空けました。

電源スイッチを取り付けました。

LED用の穴を開けました。

LEDを取り付けました。
この時点では、まだハンダ付けはせず、穴に通したのみです。
同時に、電源ケーブルを取り付けました。ここもハンダ付けはしていません。

平滑回路を仮組みしました。
写真から解るかもしれませんが、ここもまだ半田付けしていません。
部品のリード線は全て上の穴に通しています。
この時点で、一度シャーシが閉まるかどうかを確認してみることをお勧めします。実はこの配置では、一番端にある電解コンデンサが「折り返し」にぶつかりそうになりまして……。リード線の長さには限りがありますので、場合によっては電解コンデンサのリード線に、ほかの線を継ぎ足す必要が出るかもしれません。いずれにせよ、シャーシにリード線が接触しないようにご注意を。

LEDを接着剤で固定しました。
普通はセメダインや瞬間接着剤の類で取り付けるのですが、なぜか手元にあった接着剤が「金属用エポキシパテ」のみだったもので^^;、それを使って固定してしまいました。

平滑回路の一番端につけるべき抵抗を付け忘れていたので、これを取り付けました。

こんな感じに配線を折り曲げて、ハンダ付けなしでも位置がずれないようにしてみました。
まっとうなハンダゴテを使っていれば「容易にはずせる」ので、こんなことをする必要はないのですが……20Wのハンダゴテで組む場合は、こんな感じにしないとどうにもならないもので。

とりあえずハンダ付けしたくなってしまったので、電源ケーブルの両端をそれぞれハンダ付けしました。

電源トランス→平滑回路の入力と、平滑回路の出力+側→出力トランス片側への配線をしました。ハンダ付けはまだ。

平滑回路の出力−を引き出し、出力トランス同士の電源+側をつなぎ、真空管のヒーター線をつなぎました(ヒーターアースも一緒に引き出しています)。ここもハンダ付けはまだしていません。
それと、出力トランスの出力側に取り付け忘れていた抵抗器を取り付けました。
この時点で、全ての部品取り付け位置が正しいかどうかを確認します。
一度ハンダ付けすると部品取り外しはそれなりに面倒&下手をすると部品が壊れるので、納得するまで何度でも確認するのがポイント。
ちなみに、抵抗器の値はこの時点で確認しても遅いかも……それでも、よく確認してください。

ここからは一気にハンダ付けをします。
まずは平滑回路周り。

ヒーター回路とOPT入力側のハンダ付け。

LEDのハンダ付け。

RCAジャック〜入力トランス入力側間の配線とハンダ付け。

ボリウムへのアース線取り付け。
この時点ではこちら側だけをハンダ付けし、線の反対側は遊ばせたままにしています。

入力トランス出力側〜ボリウム〜管グリッド間の配線とハンダ付け。
ボリウムの中点〜真空管第1グリッドへの配線は、実体配線図と異なりだいぶ迂回しています。後に聞き比べた限りでは、ここの引き回しは(なぜか)ノイズにはあまり影響しないようです。
ボリウムのハンダ付けを行う前に、ボリウムの「アース線をつける側」と「各チャンネルの中点」を470kΩで結びました。
このアンプは入力の直流成分をトランスで遮蔽しているので、本来的にはこういう「グリッドリーク抵抗」などなくても良さそうなのですが、「ボリウムガリが発生したときの保険」として付けています。エレキットのアンプでこういう保険を掛けているアンプがあるとかないとか。
この抵抗はボリウムによる分圧比を崩すため、あまり低い抵抗値は使えません(ボリウムを回したときに、始めはあまり音量が上がらず、途中から突然大きくなり始めるようになる)。
一方でグリッドリーク抵抗は19AQ5の姉妹管である6AQ5で500kΩ以下と指定されているので、とりあえず470kΩを取り付けてみた……というわけです。

真空管のプレート&第2グリッド〜OPT入力側と、OPT出力側〜ヘッドフォンジャックの配線とハンダ付け。

アース線を張るための母線(スズメッキ線)を、真空管ソケットのセンタピンを利用して固定。
ノイズに弱い回路(Phonoイコライザとか)ではソケットのセンタピンを抜くこともあるらしいのですが、本機ではむしろ積極的に活用しています。

取説に従ってアース線を取り付けてみました。
後から「スズメッキ線中央に全部寄せてみる」「ヒーターのアース線だけをここではなく、別のところからシャーシに接続する」「入力トランスのアース線はここではなく、入力トランスが付いているラグ板のL金具経由でアースに落とす」などを試してみましたが、耳で聞いた感じではどれもこれも「良くも悪くもならず、変化なし」でした。こうなると測定器が欲しくなるところですね……。
それと、ここでの難関はスズメッキ線のほうではなくて「ヘッドフォンジャック」のほうにあります。ヘッドフォンジャックのスリーブ部には6本の配線が集まるのですが、穴は3線ぐらいしか通せないんですよね……。
適当にからげて取り付けるとか、余ったスズメッキ線を活用するとか、スリーブの配線を通す部分の孔を大きくしておくとか、スリーブの穴をペンチなどでCリング様になるよう切断するとか……なにかしらうまい方法を見つけてみてください。

入力側の線2箇所と、ヒーターの12V出力線をインシュロックタイで固定してみました。

これでふたを閉じて完成!
ちなみに、このアンプに関する感想は以下に記しました。
【19AQ5単管ヘッドフォンアンプ……修理できるほどの時間が取れない(明日に回します)ので、とりあえず「ノイズ乗ったまま・エージング不足」でのインプレを。】
要約すると、「音楽を楽しむために設計されたアンプ!」という感じでしょうか。
また、ノイズ問題についても別途記述しています。
【19AQ5ヘッドフォンアンプ、ようやくハム&ノイズ問題が解決!……というか、本体側には問題がなかったらしい。】
こちらは(機器のノイズを拾いやすいEtymoticResearch/ER-4Pで聴いていたことが原因、ということで)「ER4P-24もどき」を作って対処するのが順当かもです。
対策をはじめから含める場合は、素直に出力トランスの出力側とヘッドフォンジャックの間の配線に82Ωぐらいの抵抗器をかませるか、あるいは(シャーシにスイッチ取り付けようの穴を開けて、2Aか2Cのスイッチを別途用意して)以下のような回路を追加すれば良さそうです。

2パターンあればいい場合は、こんな感じ。

3パターンある方が良い場合は、こんな感じ(中点が一番低い音量になるのは納得いかないのですが……とりあえず)。
スイッチについては「2Aまたは2C」と書いていますが、この場合2A接点のスイッチは使えないですね……書き間違えました。
この記事を書いた時点で、既に多くの方が組み立て済みかもしれない……と思いましたが、とりあえず写真は一通り掲載してみました。
本当は「配線材をどういう長さで切っていくか」についても書くべきなのかもしれませんが、今日はそれをやる余裕がないので省略させていただきます(ご希望があれば書きます……メモは残していますので)。
うーん……製作過程における七転八倒記録もこちらに書いておくほうがよかったのかもしれませんね^^;。
それでは、また。
――――――――――――――――――――
この写真を見れば「パーツセットを買わなくても組み立てできる」……という訳ではない点にご注意を。部品配置がノイズ対策のミソらしく、たぶん写真だけを頼りに組み立ててもうまくいかないと思われます。
それと、パーツセットについてくる「改造ノート」が結構ツボを付いていて興味深いので、こちらも組み立てをするなら読んでおくほうがいいと思います。
パーツセットのお求めはこちらでどーぞ!
→(有)春日無線変圧器
個人的には、穴あけ済みシャーシを買うことをお勧めします。いや、金属加工に自信がある方であれば大丈夫だとは思いますが……。
コメント
サイト移転につきリンク変更のお願い
ご無沙汰しております。
「AV初心者のホームシアターレビュー」で大変お世話になっていますfistoです。
このたびサイトが移転しましてサイト名は「ヘッドホンレビューズ.NET」、URLが「http://headphonereviews.net/」と変わりました。
お手数おかけして大変申し訳ないのですがリンクの変更をお願いしてもいいでしょうか。
自分で設計でアンプ作成って凄いです。
私は勉強してたのですが断念しちゃっています。
電子の世界は私にはちんぷんかんぷん〜?(゚_o)?(o_゚)?
了解しました。
お久しぶりです。
リンク情報について変更させていただきました。
「パーツセット」と名は付いていますが、セットに含まれる説明書には「実体配線図&組み立て順序」が書かれていますので、設計を行わなくとも組み立て可能なようになっています。
電気/電子系の勉強をされた経験があるのでしたら、このパーツセットは「当時の勘を取り戻すためのいい素材」になりそうな気がします。
色々弄ろうとすると話は変わってきてしまう可能性もありますが、説明書にある「改造ノート」の内容を追試するだけでも、結構色々と楽しめるかも……と思われます。
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19AQ5単管ステレオヘッドフォンアンプ/春日無線変圧器
冬休みの課題工作として(^^;、エレキットの真空管ステレオヘッドホンアンプにしよ...
- 2006/12/31(日) 19:27:20 |
- shibata(hi) shokudou
春日無線の19AQ5単管・ステレオヘッドフォンアンプの作成
秋葉原に行ったときに、春日無線で真空管で動作するヘッドホンアンプのキットを買ってきてみました。半田ごてを握るのは多分大学生の時ぶり? 途中、子供が半田ごてに触ってしまったり(こわっ)、アースって何?、ラグ端子ってなんぞや?抵抗の何Ωってどうやって判断す..
- 2006/12/27(水) 04:32:04 |
- 雑記帳
